午後(15時30分~16時)歯科衛生士の集い
午後(16時~17時30分)懇親会
参加者Voice
静岡県沼津市植松歯科医院
歯科衛生士 黒田 たまき
第8回東海障害者臨床研究会認定研修会、
第10回東海障害者歯科臨床研究会総会および学術集会に参加して
平成30年7月22日(日)に第8回東海障害者歯科臨床研究会認定研修会、第10回東海障害者歯科臨床研究会総会および学術集会に参加させていただきました。
歯科衛生士になり2年目の私は、少しずつできる事も増え、仕事を任されることも多くなってきました。私が勤務する歯科医院は、一般歯科診療のほかに訪問診療も行い、また、日本障害者歯科学会認定医が在籍しており、認定歯科衛生士臨床経験施設ということもあり、障害者の歯科診療に携わることが多くあります。その中で、自分の障害者の方との関わり方や対応、知識は果たして適切であるのかという自信のない気持ちになっていた頃、今回の勉強会へ参加させていただきました。
また、歯科衛生士の交流会にも参加させていただきました。外部の歯科衛生士の先輩方とお話できる機会は少ないので、自分の職場の話、困っていることや疑問、認定歯科衛生士に挑戦したいことなど時間が足りないくらい盛り上がりました。今回の出会いをきっかけに、自身のモチベーション維持や障害者歯科の発展につながる良い機会になったのではないかと感じました。
参加者Voice
静岡県静岡歯科医師会 総務部理事
災害特別委員会委員長 今村陽一郎
平成30年7月22日に静岡県コンベンションアーツ(グランシップ)にて行われた第10回東海障害者歯科臨床研究会総会および学術集会に初めて参加せて頂きました。
私は地元歯科医師会において大規模災害における歯科医師の行動計画を約3年かけ作ってきました。行政と共に協議を重ね、又、三師会(医師会、薬剤師会、歯科医師会)とも救護所立ち上げの訓練を行うなど静岡市の医療救護体制を構築してきました。
しかし、今回の学術集会に参加し、まだまだ大きなたくさんの課題がある事を認識いたしました。社会的弱者(障害者、要介護高齢者、有病者等)が発災と同時に災害弱者となってしまう事は過去の災害から明らかな事である事を学びました。静岡市においても福祉避難所が開設するまでは健常者と共に数日は避難所で生活する事になっていますが本当に現状の体制で大丈夫なのか、地域の理解得られていて協力してもらえるのか、現状では社会的弱者は避難生活も命との戦いになるのでは、と考えます。
今後は地域で正解な要援護者名簿をアップデートしていき大規模災害時でも地域で支え合える体制の構築は近々との課題であると思います。また地域での福祉避難所運営訓練などは三師会を巻き込んでの定期的な訓練が有効であると考えます。
今回学んだ事を歯科医師会に持ち帰り、よりいい体制が構築できる様に災害委員会等で協議をしていきたいと思いますが、行政の理解、協力が不可欠であることは間違いのない事実であります。この学会に行政からの参加がほとんどない事はとても残念でした。社会的弱者を災害弱者にしない為に行政はもっと目を向けていかなければならない事をしっかり認識してもらいたいと思いますし、今後は伝えていきたいと思っております。
最後に東海障害者歯科臨床研究会の益々のご発展をお祈り致します。